人事戦略

”ミスター・ラグビー” 平尾誠二氏から学ぶ「自分の頭で考える」組織の作り方

今月20日、ミスター・ラグビーと称され、ラグビー日本選手権を7連覇するなど、日本を代表する選手として活躍された平尾誠二さんが53歳の若さで他界されました。

日本のラグビー人気をけん引してきたスーパースターの突然の訃報に接し、ただただ残念でなりません。

今回のエントリーでは平尾さんの残された数々の名著から6冊紹介させていただき、故人の素晴らしい活躍を紹介したいと思います。

イノベーティブな考えで組織変革と勝利を導いてきた平尾さんの著書は、組織に属して何事かを成したいと思っているすべての人に一読をお勧めします。

勝者のシステム―勝ち負けの前に何をなすべきか(1996年)

「私の現役時代のすべてがこの本にある」と書かれた本書は、キャプテンとして神戸製鋼7連覇を成し遂げた苦悩の軌跡が描かれている。

 

 

「知」のスピードが壁を破る―進化しつづける組織の創造(1999年)

日本代表監督としてラグビーワールドカップに向けてのチーム作りをまとめた一冊。タイトルにある「知」とは、未知の局面において瞬時に自分の力で思考、判断する能力を意味する。


↑↑↑↑↑ 変化への対応力が求められる企業のリーダー育成にも参考になります。

 

「日本型」思考法ではもう勝てない(2001年)

臨床心理学の第一人者の河合隼雄、リーダーシップ研究の第一人者である神戸大の金井壽宏、野球の古田敦也と語り合った21世紀のコーチング&組織論。


↑↑↑↑↑ 「パスというのは自分よりも有利な選手にいかにしてボールを移動させるかが本質なんです」(抜粋)型を重視するあまりに、本質を見落としがちな日本型思考法に警鐘を鳴らした一冊です。

 

気づかせて動かす―熱情と理のマネジメント(2003年)

伏見工業高校ラグビー部の恩師、山口良治氏との対談。「おれは日本代表だったんだ。おれは教師だ、おれは監督だというおごりが、 いつもあったんだ。そういう自分にそのとき気がついたんだ。自分で気づくことがリーダー、指導者にとって何より大事なことであるならば、指導者は気づかせてやることが一番重要なんだ」と山口氏は語ります。


↑↑↑↑↑ 情熱(大脳辺縁系に訴える)と論理(大脳新皮質に訴える)が人を動かすということがよくわかる一冊です。

 

人は誰もがリーダーである (2006年)

成熟時代において求められる組織の形はベースボール型(一人ひとりの役割がはっきり決まっている型)ではなく、フットボール型(役割が状況に応じて激しく変化する型)です。フットボール型では一人ひとりの判断力が重要です。未知の状況において瞬時に判断する力は、常に本質を考えることでしか育ちません。

では、自分で考え、判断し、行動できる「強い個」はいかにして育つのか?

平尾氏は本書においてその問いに見事にこたえ、我々に示唆を与えてくれます。

 

型破りのコーチング(2009年)

「日本型」思考法ではもう勝てない(2001年)から8年を経て、再び金井壽宏氏と対談。平尾氏の経験に対し金井氏が理論構築をするという流れで、前著からさらに進化したコーチング、組織論が展開されていきます。

前置きの中で、今では二人とも「日本型」思考法でないと勝てない、と考えを柔軟に発展させていることに驚きを隠せません。

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平尾さんのビジネスに効く名著を6冊紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

組織を率いて目標を成し遂げようと四苦八苦しているとき、平尾さんの言葉は胸に突き刺さります。

スポーツはシンプルに「勝つこと」を命題としていると言われていますが、その前提として「何のために勝つのか」という問いに答えることは、「何のために働くのか」ビジネスの目的を考えることと同様の難しさを含有しています。

そして、スポーツにおいてもビジネスにおいても、一人ひとりのその思いがチームで共有できたとき、最高のパフォーマンスが発揮されるに違いありません。

人間の可能性を広げてくれたスーパースターに心から敬意を表します。

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