健康

おススメ健康本レビューvol.1 「GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス」

今回の記事では健康に関する書籍のレビューをお届けいたします。

今回ご紹介させていただくのは2014年にNHK出版より「GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネスジョンJ.レイティ (著), リチャード・マニング (著), 野中 香方子 (翻訳)です。

「健康経営」に関する書籍や情報は、世の中に数多く存在していますが、こうした「人類の起源と本来の能力」という切り口での書籍は新鮮であり、また各栄養素が体にどう作用するかという、生理学的な側面からの栄養学は一見の価値があります。
本書を読むことで、日々の働き方、生活に対し、疑問を呈する良い機会となるのではないでしょうか。

人間本来の能力を取り戻せ

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「あぁ体調が悪い・・・風邪薬でも飲むか」
「熱っぽいな・・・解熱剤飲もう」

その対応、間違っています。

人間には生来治癒力が備わっていて、体は自らの病気を治すことができます。

すなわち私たちの体には、ホメオスタシス(=体内恒常性)機能が備わっており、薬などに頼らずとも本来ならば自動的に侵入してきた毒素を排出し、ホメオスタシスを保てるのです。

しかし、文明が発達した現在、生物としての人間の機能は失われつつあり、冒頭のように、薬や西洋医学に頼らざるを得ない生活になっているのも事実。

文明病は、自然による設計を無視してきた代償である

と本「GO WILD」冒頭で、著者ジョンJ.レイティは述べています。

 

人間は進化していない

進化の過程

「人間の進化」と聞いたとき、多くの方が、類人猿から現代人へ徐々に変わっていく図を思い起こすのではないでしょうか。

しかし近年の研究では、進化は漸進的でなく、断続平衡的に起きているという説がメジャーになっています。すなわち、徐々に進化し、今も進化が続いているのではなく、進化はあるタイミングで突如起こったということです。

現生人類=ホモ・サピエンスは、約20万年前にアフリカに出現、その後ほとんど生物学的な変化はないことがわかっています。

そして、約1万年前までの人類は「狩猟と採集」、すなわち肉食の生活を続けていました。

人間は元来、植物のエネルギー=セルロースを消化する機能はありません。したがって、草食動物を捕食することで、様々な栄養素を間接的に摂取してきました。濃縮された栄養素を、効率的に摂取できる、実にスマートな暮らしですね。

 

文明病の原因は「農耕」

農耕

しかし1万年前、人類は農耕技術を手にし、高密度のデンプン(米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ)を年中安定して摂取できるようになりました。
結果、人々は食料を求めて移動する必要がなくなり、定住生活となりました。

それにより都市が誕生、人口が局所に集中し、人々は過激な人口密度の中、過度に産業化した食物連鎖と動かない生活へと、そのライフスタイルを変化させていきます。

特に近年、加工食品に含まれた大量の添加物や、人口飼育された家畜の肉から、過度な栄養や毒素が、私たちの体内に取り込まれています。

結果、生活習慣病始めとする、深刻な病気が先進国を中心に問題になっています。
蚊を媒介として感染するマラリアですら、定住による森林伐採による蚊の以上発生が原因というデータも出ているから驚きです。

本書では、農耕文化による様々な弊害や、現代病の原因、ブドウ糖過多の危険等が詳しく語られています。

 

自然と共に生きよう

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作家のリチャード・ルーヴは現代人の脱自然による諸症状を「自然欠乏症害」と名付けました。
19万年もの間、自然と共存してきた私たちのDNAには、今もなお、その暮らしが染み付いています。

それを証明するように、日本のビジネスマンのグループを対象に実施された実験において、生活の中に「森林浴」を組み込んだところ、ナチュラルキラー細胞の数が、森林浴をしていないグループと比較し40%増加。
一ヶ月後の追跡調査の時でさえ、15%も高い数値を示していたといいます。

また、自己免疫疾患(アトピーやアレルギー等)の多くは、子供の頃から自然の中で遊び、様々な微生物に触れることで、免疫系を正しく機能させ発症を抑えることが可能です。

加えて、外遊びにより、日光の全スペクトルを浴びることで、メラトニン分泌と睡眠サイクルが調整され、生活のリズムが整うなど、自然を感じる暮らしは、私たちの体に多くのメリットをもたらします。

 

自然がもたらす好影響の詳細は、「GO WILD」でご確認ください。

幸い日本には、木々の緑、自然の揺らぎを感じる場が数多く存在します。朝の通勤や昼休みに近所の公園へ、休みの日には野山でゆっくりと自然を感じる時間を取ってみるのはいかがでしょうか。

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