健康経営・働き方改革を推進する企業インタビュー

事例で学ぶ健康経営 Vol.1 株式会社ファナティック 〜クラウド型健康ランチシステムで社員の健康をサポート〜

今年2月に発表された「健康経営銘柄2018」、「健康経営優良法人2018」。このうち「健康経営優良法人2018(中小規模法人部門)」に認定された法人は776社と、昨年から大幅に増え、今や非常に注目度の高い認定制度となっています。

 

今回はその「健康経営優良法人2018(中小規模法人部門)」に選定され、自社の健康経営ソリューションをサービスとしても展開している株式会社ファナティックへ、どのように健康経営を実践してきたのか、その取り組み事例について詳しくお話を伺いました。

 

プロフィール


【株式会社ファナティック】 東京都千代田区五番町1-11 五番町TMビル3F

従業員数 53名

1993年創業、個人向け輸入PCパーツ販売事業からスタート。既成概念にとらわれず、市場にないものを創り出す、『問題解決型』ハードウェアメーカー。高い技術力に定評がある。

【ぐーばる事業部】

社員の健康をランチでサポートする「クラウド型健康ランチシステム」を展開

次長 古谷 美紀氏
髙橋 大貴氏


|「健康経営」をランチで支援

 クラウド型健康ランチシステム『ぐーばる』とは?

 

―――御社での健康経営の取り組み事例の前に、御社で展開している健康経営ソリューションの「ぐーばる」とはどういったサービスなのでしょうか?

 

「ぐーばる」とは、アプリを使って、どんな企業でも、従業員に「社員食堂」を提供できるサービスです。

「社員食堂」と言っても、実際に社内に食堂をつくるのではなく、会社の近くにある複数のレストランと提携し、そこで食事する際に福利厚生費の中から一定の補助を出すことで社員食堂と見立てる、という仕組みです。

ぐーばるの仕組みを使うと、毎月、従業員1人あたり3,780円(税込)迄を、会社負担分の福利厚生費として損金算入することができます。

企業が福利厚生として補助を出すことによって、従業員の食事の質を高め、健康を管理・サポートすると同時に、従業員の食費の負担を軽減することができるサービスとなっています。

また、企業側の導入メリットとして、食事補助の福利厚生制度を簡単に導入することができるだけでなく、制度運用で必要となる、毎月発生する従業員1人1人の食事代の集計や会社負担分、従業員利用分の集計等の煩雑な業務も発生しないため、運用管理コストも削減することができます。この仕組みは特許を取得しています。《特許登録 特許第4778119号》

 

―――従業員にとっては食事の負担が軽くなるので、自然と利用したくなるサービスですね。どのようなきっかけでこのサービスを始めたのでしょうか。

 

もともとは弊社の経営課題からこのサービスの開発に至った経緯がありまして、以前に弊社で毎年行っている定期健康診断で従業員の一人に不調が見つかり、入院する事態になったことがありました。

その社員に自覚症状はなく、原因について思い当たることがないと言っていたのですが、よく話を聞いてみると、その社員はほとんど毎日、同じ食事をとっていたことがわかりました。お昼になると近くの牛丼店で牛丼を買って食べていたのです。さらにそこから調査を進めると、弊社では食事のバランスが偏っている社員が多いことが分かりました。毎日カップラーメンで済ませていた社員もいました。

男性で、食事のバランスにあまり意識が向いていなかったことに加えて、会社の周りのレストランは高価格のお店が多いため、食費を抑えていたことも同じ食事を続けていた原因の一つだということがわかってきました。

 

―――その課題の解決策が、この「ぐーばる」というサービスにつながったのですね?

 

はい、この食事についての課題に対して、まず、管理栄養士がいて、バランスの良い食事を提供できる社員食堂というものにいきつきました。

しかし、社員食堂の設立ともなると、ある程度会社の規模が大きくなければ導入できず、実現が難しい状況でした。

そこで、社員食堂に近い何かができないか。ということで、この「ぐーばる」のシステムが誕生しました。

 

|食事の改善で生産性も向上、健康経営を支援する事業に

 

―――なるほど。「ぐーばる」というのは具体的にはどのようなシステムなのですか?

 

弊社の経営課題から、まず第一に、従業員にバランスの良い食事を摂ってもらいたいということで、

  1. 提携している複数のレストランから自由にお店を選ぶことができ
  2. その日に何を食べたのかが自動で記録され(カロリー、塩分、画像など)
  3. 個々人の食事状況やBMI値等に応じて、明日の食事に対する個別アドバイスを行う

というアプリケーションを利用した福利厚生のシステムです。

 

 

単なる食費の補助だけでは、結局、毎日同じものを食べるという行動を変容することはできません。ぐーばるの目的は、食費負担の軽減、食事機会の提供はもちろんですが、それだけに留まらず、ランチを通して従業員に健康への意識を持ってもらい、食に対する行動変容を促し、健康体を維持していただくことにあるのです。

 

―――「ぐーばる」を導入することで、どのような変化が生まれますか?

 

一人ひとりの食に対する意識や行動が変わっていくことはこれまでに述べましたが、それ以外にも、社内のコミュニケーションが劇的に変わります。

いわゆる「孤食」という、これまで一人自席でお弁当を食べていた社員が他の社員と一緒にランチに行くようになり、部署を横断したコミュニケーションが始まり、非常に風通しのいい雰囲気が生まれました。食事はコミュニケーションの原点だということを改めて認識いたしました。

 

―――実際にぐーばるを利用している企業はどのような理由で導入されているのでしょうか?

 

大きく2点あって、ひとつは、職場をより働きやすい環境にするために、社員の福利厚生を充実させようという理由です。福利厚生って意外と一部の人しか利用していないものが多いですよね?生活の基本である「食」は、全ての社員に使いたいと思ってもらえる福利厚生だという評価をいただいています。

もうひとつは健康経営の施策として従業員の健康増進を「食事の見える化」で実現することです。都市部の複合ビルに入居する飲食店の価格設定は、従業員が毎日の食事で利用できる食費予算を上回っていることが多く、適切な食事機会がないこと、食費負担が大きいことが、従業員の偏った安易な食事や欠食を助長しています。これらのことが原因で、健康状態が悪化する人、改善しない人に対し、ぐーばるは大きな効果が期待できるとの声をいただいています。

 

―――健康経営優良法人2018に選定されていますが、ぐーばるの他に自社で取り組まれていることはありますか?

 

当社では風通しのよいコミュニケーションができる環境づくりを重視しており、月に一度「月例コンパ」という社員が一堂に会する機会を設けています。

単なる飲み会でもなく、仕事でもなく、もっと大きなテーマを設定し、ファシリテーターのもとでざっくばらんに対話を行います。

例えば、自社のあるべき姿の規範や仕事の原理原則をまとめた「ファナティックDNA」をもとに、自分が大切に思っているフィロソフィーの共有など、さまざまな従業員の価値観を共有することで、働きやすい環境づくりを行っています。

健康経営優良法人取得以前に、従業員が働きやすい環境づくりという会社の経営理念がベースにあって、その上に健康経営の施策がある、という形です。

 

最近導入した施策としては、「健康ポイント」があります。

これはまだ始めたばかりなのですが、例えば、マラソン大会や健康イベントへの参加、社内SNSでの健康情報発信、健康に関する資格の取得、月間での目標歩数の達成(1日平均8,000歩)、ぐーばるの利用回数などによってポイントを付与し、ポイントの多い人を表彰するという仕組みです。

健康を失った経験がない人は、どうしても健康に対する意識が低くなりがちですので、こうした仕組みを楽しんで利用していただきながら、どんどん健康になってもらう、ということを目指しています。

 

―――最後にメッセージをお願いします。

 

ぐーぱるは自社で食堂を持つというコストがなく、社員の利便性と満足度の向上につながるサービスだと自負しております。

導入にあたっての初期費用は無料、月額システム利用料も従業員数によって変わりますので、非常に低コストで始めることが可能です。

ぐーばるを通して、日常生活の中で自然に社員の健康を維持促進し、企業の持続可能性を高めることを目指しています。近い将来、企業の求人情報の福利厚生欄に社会保険と同列に「ぐーばる」と列記されるようにしたいと思います。

 

―――株式会社ファナティックぐーばる事業部の古谷 様、髙橋様、有難うございました。

今回ご紹介した【ぐーばる】へのお問い合わせはコチラ → http://www.gooval.jp/

 

 

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