食事

エネルギッシュな身体を目指すなら

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にしだかなこ

にしだかなこ

管理栄養士・幼児食アドバイザー メンタルヘルスと“食”について支援センター等で講師を務める。 2016.12「心を育てる食育」出版。

|流行りの透明ドリンクは健康的か?エネルギッシュな身体に必要な糖分とは?

見た目は水のように透明で、飲むと味を感じられるドリンクが流行っていますね。桃やみかんなど果物の味だけでなく、最近では紅茶味、ヨーグルト味、コーラまで透明になり、ついつい手にとってみたくなる人も多いのではないでしょうか。

「透明なドリンクは通常のジュースよりカロリーが低いからヘルシー」「透明だから職場でも飲みやすい」などと男女ともに人気がある透明ドリンク。ここでは、透明ドリンクの身体への影響や、エネルギッシュな身体にするための糖分と摂り方を説明していきます。

 

|透明ドリンクに入っているもの

透明ドリンクは通常であれば色がついているジュースが透明になっていることで、特殊な添加物が入っているのではないかと思われる人がいるかもしれませんが、透明ドリンクにはそのような添加物は入っていません。主に香料によって味をつけているものが多く、香料の添加については色がついているジュースと変わりません。逆に、色がついている従来のジュースでは、キレイな色をつけるために着色料が添加されています。そのため、透明ドリンクは着色料が入っていない分、従来のジュースに比べて添加物が少なくなっているものも多いです

ただ、透明ドリンクにしっかり甘さを感じられるということは甘味の元になるものは含まれています。多くのドリンクに使用されている甘味料としてはブドウ糖果糖液糖(天然甘味料)やスクラロース・アスパルテーム(人工甘味料)などが使用されています。

これらの甘味料は砂糖に比べてカロリーが低い分、カロリーを気にする現代人が多い日本では多くの商品に使われています。「カロリーオフ」「カロリーゼロ」などと記載されている商品にはもちろん、お菓子やジュース、お酒あらゆるものにカロリーがある砂糖ではなく甘味料が使われるようになりました。

 

|甘味料による身体への影響

実際に甘味料は砂糖に比べて少量で甘味を感じ、カロリーが少ない分、健康的なイメージもあります。しかし、これらの甘味料を摂取していることで、身体には様々な影響が出てきます。

①依存性をうむ

甘味料(天然でも人工でも)を摂取すると、脳にある快楽ホルモン(ドーパミン)が分泌されやすくなり、「甘いものを飲む(食べる)=幸せ」という方程式が脳の中にできてしまいます。毎日のように甘味料が入っている飲料を飲んでいる人は、お茶や水など甘さを感じない飲み物では物足りなく感じる経験をしたことがないでしょうか。それは、脳の中に「甘味料の摂取=ドーパミン分泌」という方程式がすでに出来上がっている証拠です。甘味料はそれだけ依存性を高めてしまうため、身体にとっては習慣化させないことが大事になります。

すでに甘い飲み物に依存している可能性がある場合は、2週間一切甘味料を摂らないようにしてみると、脳にある方程式が崩され、甘味料への依存がなくなります。

 

②味覚が麻痺する

甘味料の甘味は砂糖の甘味より強く、脳が直感的に「甘い」と認識できる甘さです。そのため、甘味料の甘味に慣れていると、通常の砂糖の甘味では満足できないようになってしまします。そうなることで、どんどん甘味が強いものを求めるようになり、砂糖や甘味料の摂り過ぎによる健康被害を招いてしまいます。

「甘味料は、カロリーは少ないが、強い甘味によって脳の味覚は麻痺してしまう」ということを認識し、いつも摂取している飲み物やお菓子はどんな甘味料が使われているのか意識してみましょう。

 

③血糖値が乱れ、エネルギーが作りにくい身体になる→疲れやすい身体となる

そして、甘味料が身体に与える影響の中で最も重要になってくるのが、身体のエネルギー不足です。

通常砂糖は体内に入ると、胃腸で消化され、小腸より血液にのって全身の細胞に運ばれ、運ばれてきた糖を細胞が取り入れることによって、はじめて一つ一つの細胞内で「糖→エネルギー」という代謝が行われます。細胞内でエネルギーが作られることによって、私たちは行動すること、考えること、しゃべることなどができるのです。全ての動作や思考はエネルギーがないと実行につながりません。

しっかりエネルギーに変わることのできる糖はご飯粒に含まれる糖、果物や芋に含まれる糖、砂糖、小麦粉に含まる糖などです。それらを食べると、細胞内に入ってエネルギーを産出します。

一方、スクラロースなどの甘味料はエネルギーを作り出しません。商品に記載されているカロリーとはエネルギーの数値です。「この商品を食べると(飲むと)○○Kcalのエネルギーが細胞で作られます」という数字がカロリーの数字です。そのため、カロリーオフやカロリーゼロの商品は、それらを摂取してもエネルギーは作られないことになります。

また、糖は血液中から細胞内に取り込まれてエネルギーをつくるときにインスリンというホルモンが必要となります。当然ご飯や砂糖からの糖の代謝の際もインスリンは必要となりますが、スクラロースなどの甘味料でもインスリンが分泌されるといわれています。

甘味料を摂取しても身体のエネルギーにはならないにも関わらず、インスリンは分泌されるため、インスリンの無駄遣いとなり、インスリン分泌を管理している器官は疲れてしまいます。

その結果、ご飯やパンなどのエネルギー源を食べたときもインスリンが出にくくなり、糖尿病を引き起こしたり、エネルギーが作られない「疲れやすい身体」になってしまったりと、不健康な身体につながってしまいます。

 

|エネルギーを作り出しやすい身体づくりを心掛ける

仕事を効率的にこなすエネルギッシュな身体と脳は、「エネルギーを次から次へと作り出せる身体」が基本になります。

カロリーオフやカロリーゼロ商品が習慣的な飲料となっている場合、身体の機能(インスリンなど)の無駄遣いをしている可能性があります

実際に、「カロリーゼロ飲料と通常ジュースを飲んだ人を一定期間比較した結果、カロリーゼロ飲料を飲んでいた人の方が糖尿病発生リスクは高くなった」という調査結果もあります。それだけ、カロリーゼロ飲料は身体のエネルギーを健康的に使えなくなるということが分かります。

日常の水分補給としての飲料は水かお茶にし、エネルギーの元となる糖はご飯粒や果物、芋類で摂取するようにすると、エネルギーが作られやすい身体に変わってきます。

「カロリー=悪者」ではなく、「カロリー=エネルギー」であるという認識を持ち、透明ドリンクやカロリーオフ商品が習慣化している場合は、少し頻度を減らし、エネルギーを作りやすい身体にしていきましょう。

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